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陸奥名所香

おひさしぶりです。
楽天イーグルスが初の日本一になりましたね
おめでとうございます。
本拠地が仙台ということで、東日本大震災被災者の方々の喜びも一入かと思います。

実はわたくし、もう一つの東北応援イベントに参加してきました。
場所は名古屋市昭和区にある老舗料亭「八勝館
魯山人のコレクションやお料理、建物、お庭が有名です。

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このようなお庭を眺めながら、お香を楽しんできました。
今回の組香は「陸奥名所香」でした。
東北の名所・旧跡・名物などの歌枕をつけて、さながら小舟に乗って、陸奥の松島や塩竈を巡る心持で香りを聞く趣向でした。

香席のしつらえも素晴らしかったです。

待合には小野通女筆 あかねさす…の軸
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本席には
洗月筆「香」
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掛け軸の前には青磁香炉が置かれていました。
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床脇には伏籠が飾られていました。
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※撮影は主催者様の許可をいただいております。

このような雅な空間で香木の香りを聞き、馥郁たる香りを楽しんでまいりました。


カーム株式会社では香道具・香木の高価買取をしております。
お気軽にお問い合わせください。
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天下一茶会

八事の杜興正寺さんへ「天下一茶会」へ伺いました。
雨に濡れた紅葉と五重塔が美しい。
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興正寺は尾張徳川家とも深い縁がある由緒正しいお寺さんです。
待ち合いの襖絵や引き手に風格が感じられます。
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そんな寺院の中で、11月17日・18日の二日間、名古屋おもてなし武将隊出陣にてお茶会が開かれています。

実は本日私の友人がお点前をされているのでした。
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今朝祗園で結い上げていただいた日本髪やお着物が素敵です。

このお席には武将隊が参加しませんが、その代わりにこの茶会に菓子器やお茶碗などを提供くださった陶芸家の先生が参加され、作品のお土産が付くとのことで楽しみにして伺いました。
苫米地(とまち)正樹先生、野田雅美先生等のすばらしい作品が展示してありました。
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お土産にいただいたのは苫米地先生の菓子皿
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素敵です。
お茶席でも先生のブルー×銀のお茶碗でお薄をいただきました。
現代作家さんのお茶碗でいただくのは初めてでしたが、とても口辺りや持った感じも心地よく、美味しくお茶をいただくことができました。

苫米地先生とお点前を披露してくださった鈴木さん
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とても楽しいお茶会でした。

プロデュースをされたtoneの水野様
お世話になりました。
次の企画も楽しみにしています。

徳川茶会2012

先日徳川茶会へ行って参りました。

私が伺ったのは、名古屋の有名茶家吉田家掛釜によるお席でした。
毎年こちらを皮切りに十月の毎土日祝日に各流派担当でお茶会が執り行われます。

ちなみに今年は
十月七日   表千家(吉田生風会)
十月八日   表千家(名古屋長生会)
十月十四日  裏千家(淡交会愛知第二支部)
十月二十日  宗徧流(宗徧流愛知)
十月二十一日 裏千家(淡交会愛知第三支部)
十月二十七日 大日本茶道学会(田中仙堂副会長名古屋支部)
十月二十八日 桃夭会
十一月三日  裏千家(淡交会愛知第一支部)
となっています。

徳川茶会はとても人気のあるお茶会で、この茶会の凄いところは通常は美術館で展示されているお道具たちが実際にお茶会で使われたり、ガラスケース越しではなく拝見することができるところです。

今回のお道具組みをご紹介します。

お濃茶席 於:餘芳軒

寄付床 道中宿付 徳川家康筆
本席
床   寒山拾得図 天遊松谿筆
床脇  硯箱 井筒蒔絵
花入  仙盞瓶 金襴手
香合  錫縁 秋の野蒔絵
香木  伽羅 銘「白菊」後水尾天皇勅銘 一木四銘
釜   古芦屋 立鼓形
炉縁  高台寺蒔絵
水指  青磁 算木文
建水  砂張
棚   長板 一つ飾り
蓋置  唐銅 連龍銭 人形脚
茶入  名物古瀬戸 肩衝 銘「虫喰藤四郎」
仕覆  吉祥文散間道/紅地梅樹燕文錦
盆   堆黒 唐花文
茶杓  豊臣秀吉作 尾張徳川家伝来 徳川義親箱書 岡谷家寄贈
茶碗  井戸 銘「九重」肥前松浦家伝来 五島美術館蔵
副茶碗 大井戸
副茶碗 黒楽 葵紋付 三傑茶会使用
菓子器 縁高



副席 薄茶席 於:山ノ茶屋

床   和歌懐紙 足利尊氏筆
花入  竹二重切 銘「松風」田安家三代徳川斉匡作
香合  橙 水仙文 東福門院和子御作
釜   角尾垂 ※実際は少し違うそう
風炉  唐銅 面取
風炉先 
水指  鉄絵 鶴兎
茶器  染付 舟乗唐子
茶杓  表千家四代江岑宗左作 銘「藪垣」
茶碗  重要美術品紅安南
替茶碗 高麗刷毛目
副茶碗 黒楽 葵紋付 三傑茶会使用
建水  溜塗 曲
蓋置  

道具席
本阿弥光悦書状 寿命院宛

道具好きには堪らない道具組みです。

お茶席では写真を撮ることはご法度なのでこれらの写真はありませんが、お菓子やお点心のショットを載せることにします。

両口屋是清製 銘「秋の初花」
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芳光製 干菓子
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お点心 宝善亭
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大変美味しゅうございました。

お茶会費23,000円の中には美術館の入場券と展示中の美術展のカタログとお土産がつきます。
今回のお土産はこちら
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樹(たつき)窯川合正樹作 高麗雲鶴茶碗銘「高浜」

お茶会の後は徳川美術館の「徳川将軍の御成」を鑑賞してまいりました。
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皆様もぜひ一度ご体験下さい。


カーム株式会社では、お茶道具の無料鑑定・高価買取を行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。


献茶式

カームの社員は皆「お茶人」です。
社長はお茶道具のプロで鑑定士です。
事務員の私もお茶をお稽古中です。

4月15日、尾張大國霊神社(國府宮)にて、表千家而妙斎千宗左宗匠による献茶式が執り行われ、私も参列してまいりました。

尾張大國霊神社は尾張地方の総鎮守神、農商業守護神、厄除神として広く信仰されています。
奈良時代、国衙(こくが)に隣接して御鎮座していたことから尾張国の総社と定められ、国司自らが祭祀を執り行う神社でした。このことから通称「国府宮」として広く知られています。

参道や境内の桜は散り始めでしたが、お花見を楽しんでいる方も多かったです。
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由緒ある神社で、楼門と拝殿は重要文化財に指定されています。

楼門
足利初期の建立で、正保3年(1646年)の解体大修理の際上層を改造しております。
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拝殿
徳川初期の建立で特徴として切妻造で内側に柱が並立しています。
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さて献茶式の様子ですが、式の前に一枚写真をとらせていただきました。
普段はなかなか目にしない道具類です。唐銅の皆具や天目茶碗台、竹台子などがみえます。
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お家元のお点前は流れるように美しかったです。
炭手前で使われた練香の香りがとても良い香りでした。

お式が終わってスーツに着替えられ、本席のお道具組をご覧になるお家元と貫名宗匠の後姿です。
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間近でお姿を拝見でき、とても貴重な体験をさせていただきました。


今回の献茶式には協賛で三席の掛釜がありましたが、「あいおい」というお銘の道具がいくつかありました。
それは、境内にある「あいおいの木」によるものかと思います。
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二つの種類の木が一つになって育っている様は、縁結び祈願にぴったりですね。

うららかな春の一日、名残の桜とお茶を楽しんでまいりました。


カーム株式会社では、お茶道具の無料鑑定・高価買取をいたしております。
お稽古ものから重要美術品まで幅広く取り扱っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
FD:0120-69-9911

初釜のお菓子

今年も残すところ後十日を切りましたね。
もう年末年始の準備は整いましたか?
カーム株式会社は基本年中無休ですが、年末年始の12月30日から1月4日まではお休みをいただいております。
さてそんな時節ですので、日本甘味党党員としては、新年に向けて初釜のお菓子について書きたいと思います。


先ず表千家不審庵では、「常盤饅頭(ときわまんじゅう)」と呼ばれる常盤色(深い緑色)の餡を真っ白な薯蕷生地で包んだお菓子を用います。
常盤饅頭
これは千年変わらないという松の翠に雪が積もった様を見立てたものと言われます。


そして裏千家今日庵では「菱葩餅(ひしはなびらもち)」と言う丸く平らにした白餅に、赤い小豆汁で染めた菱形の餅を薄く作って上に重ね、白味噌餡と柔らかくしたふくさゴボウを二本置いて、押し鮎に見立てたものをいただきます。
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ちなみに本歌の川端道喜(かわばたどうき)さんのそれは1個1500円(税抜)だそう。
元々は宮中の歯固めの儀式に用いたものが簡略され、宮中雑煮として公家に配られていたものを裏千家十一代玄々斎が初釜に使うことを許されたことが始まりです。


他には武者小路千家の「都の春」
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江戸千家の「蓬莱山」
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などがあります。

一月は何回か初釜に参加することがありそうですがお菓子が楽しみです。
和菓子好きが嵩じてお茶を習いはじめる方も多いようです。
お菓子好きの方、来年はお茶を習い始めてみませんか?

カーム株式会社ではお稽古物から高級品までお茶道具の買取をいたしております。オークションへの出品も承っております。お気軽にお問い合わせ下さい。

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TEL:052-252-7777
名古屋市中区栄3-35-44
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名古屋栄で美術品骨董品の鑑定・買取・オークション運営・質屋を営んでいます。

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Author:カーム株式会社
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お店は名古屋栄にありますが、お声がかかれば全国どこへでもご相談で伺います。
取扱品目は、茶道具・中国美術・絵画・掛軸・金製品・銀製品・象牙・陶器・蒔絵・現代美術・浮世絵・ブランド品などです。
美術品の格安販売もしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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