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ボストン美術館 日本美術の至宝展(前期)

名古屋ボストン美術館へ「ボストン美術館日本美術の至宝展」に行って来ました。


アメリカのボストン美術館には日本の至宝がたくさん所蔵されています。

明治維新において天皇を中心とする新しい国家を形成するにあたり、神仏分離を唱えた新政府の方針を拡大解釈して、「廃仏毀釈」がおきているさなかに仏像を見たいと寺めぐりをしていた東京大学お雇いアメリカ人教授アーネスト・フェノロサとその通訳岡倉天心が、荒廃した寺や仏像を目のあたりにして、美術品の保護を目的として収集を始めたことがコレクションの起源となっています。
私達が今、古くから伝わる貴重な美術品を鑑賞できるのは、彼らのお蔭なのです。


この展覧会は前期と後期に分かれています。
前期の目玉は、吉備大臣入唐絵巻と平治物語絵巻(三条殿夜討巻)だと思います。
日曜日だったこともあり、両方の作品には展示室内に長い列ができていました。
平安あるいは鎌倉時代のものですが、色鮮やかに細かい描写で生き生きと描かれてあり、もう少しじっくり見たかったです。

前期のもう一つの人気展示物は、この度修復が終わり初公開となった曽我蕭白作「雲龍図」と長谷川等伯作「龍虎図屏風」
これらの大作の前にも人だかりができていました。

他には、曼荼羅図や仏像などの仏教美術も保存状態が良く素晴らしいものでした。



前期は6月23日から9月17日まで
後期は9月29日から12月9日まで
※曽我蕭白作の「雲龍図」を除き、すべての作品を入れ替えて展示します。
ぜひ前後期あわせてご鑑賞下さい。


カーム株式会社では美術品骨董品の無料鑑定・高価買取を行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。



徳川美術館 秋季特別展 宮廷の雅

秋薫る清々しい日に徳川美術館 秋季特別展 宮廷の雅 を鑑賞してまいりました。

隣接する徳川園は、木々が色づくのはもう少し後ですが美しい佇まいをみせています。
takikawa
hasisusuki


徳川美術館へはこちらの門から進みます。
この敷地内に徳川美術館・蓬左文庫があります。
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本来ならば春季展にて開催予定だった展覧会でしたが、未曾有の災害となった震災に配慮して延期されていたものです。
江戸時代初期に創設された皇族・有栖川宮家は、和歌と書道を家の学問として伝え、宮廷文化を支える役割を果たした宮家です。後陽成天皇の皇子好仁親王を初代として大正時代まで続き、10代威仁親王の薨去後は、大正天皇の第3皇子宣仁親王が有栖川宮を継いで、高松宮家が創設されました。
有栖川宮家・高松宮家に伝えられた典籍・美術品や、初代以来宣仁親王に至る歴代の愛用品などを通して、宮廷に伝えられた雅びの文化が紹介されています。

この展覧会で個人的に興味を持ったのは、
通常なかなか目にする機会がない、天皇の宸筆和歌懐紙や書状消息類
十二単や小直衣などの装束類や近代の学生服やドレスなどの洋装類
香木や緻密で豪華な細工が施された蒔絵の香道具類
近代洋食器揃えやボンボニエールなど
とても見事でした。

宮家で大切に保存されてきたからこそ、現代の私たちがそれらを目にする事ができ、和歌や書道などの日本の文化が正しく継承されていくのですね。

11月6日(日)まで開催中です。

カーム株式会社では、美術品・骨董品の無料鑑定を実施しております。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。



名古屋市中区栄3-35-44
カームアートビル2階
TEL:052-252-7777
FD:0120-69-9911
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