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21世紀展

こんにちは、カームの新人Tです。

今日まで名古屋美術倶楽部で21世紀展が開催されていました!
良いチャンスなので、勉強のため足を運ぶことに。
会場には楽吉左衛門や飛来一閑、中村宗哲といった千家十職の作品をはじめ、千住博、島田章三などの現代を代表する作家の作品が並んでおりましたが、美術館とはまた違う雰囲気で楽しく拝見できました。

その中でも個人的に注目した作品をいくつか紹介させていただきます!

西田俊英 作「雪降る」 
相笠昌義 作「さくらをみる人」
中村道年 作「赤楽鯛形平皿」
中野範章 作「kuma」「ツマミネコ」
大矢 亮  作「祝福」

などなど…
挙げようと思うとキリがないほどに見応え十分の展覧会でした。


カーム株式会社では、茶道具に限らずさまざまな美術品の鑑定買取を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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上海博物館 中国絵画の至宝展

東京国立博物館へ行ってきました。

この時は特別展「京都」を開催中で、洛中洛外図屏風を見るためにたくさんの方が来館していました。
もちろんそれが目的だったのですが、意外に楽しめたのが東洋館リニューアルオープン記念
特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」展でした。

ここ数年中国美術の人気が高まっていて、ぜひ見てみたかったのです。

主な作者名は

郭熙 カクキ
王詵 オウシン
馬麟 バエン
銭選 センセン
李士行 リシコウ
王冕 オウベン
王淵 オウエン
張渥 
華祖立 カソリツ
倪瓉 ゲイザン
王蒙 オウモウ
盛懋 セイボウ
夏永 
張遠 チョウエン
李在 リザイ
安正文 アンショウブン
呂紀 リョキ
呉偉 ゴイ
沈周 チンシュウ
文徴明 ブンチョウメイ
周臣 シュウシン
唐寅 トウイン
仇英 キュウエイ
陳淳 チンジュン
徐渭 ジョイ
呉彬 ゴヒン
董其昌 トウキショウ
藍瑛 ランエイ
崔子忠 サイシチュウ
朱耷 シュトウ
龔賢 キョケン
石濤 セキトウ
王翬 オウキ
惲寿平 ウンジュヘイ

などなどそうそうたる作家の作品が並んでいました。

中国絵画・書の特徴としては、作品の中にたくさんの収蔵印や鑑賞印があることがあげられます。
伝来などがわかり、とても重要なものなのだそうです。
また、巻物などでは作品を挟むように賛が美しい筆跡で書かれていて、それをまた書き直したりして、どんどん長いものになっていったそうです。

11月24日まで開催中です。


カーム株式会社では、中国美術の鑑定買取を行っております。
お気軽にお問い合わせください。




表千家北山会館

カーム株式会社は美術品・骨董品を扱っていますが、その中でも特に「お茶道具」の鑑定・高価買取には定評があります。

事務員の私は若い頃に茶道を少し習ったことがあるのですが、カームに勤め始めてからお茶道具に接する機会が増え、茶道に対する興味が湧き習い事を再開しました。

毎年同門会の年会費を払って、毎月の冊子を受け取るだけだったので、今年は同門会会員へのサービスを十分活用しようと思っています。

先日京都に行った折には、表千家北山会館を訪問して来ました。
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※画像は北山商店街様のページよりお借りしました

この時は特別展がなく、常設展のみだったため、お客様も少なくじっくりと拝見することができました。

展観目録「季節の道具の取り合わせ」より

掛物    円山伝衣賛「多福一叢々々」大観宗長筆竹ノ絵
三ツ具足  而妙斎好 高取焼 雲万字
掛物    而妙斎一行「神光照天地」
水指    惺斎好 寄竹形 弘入作
      黒 大口 漆専堂製

掛物    望月玉渓筆 雲雀ノ絵 山本行範賛
      「朝雲の あはくかけろふ むぎはたの かたへははれて ひばりなくなり」
茶碗    イタリア製 デンマーク製花紋

掛物    小野澤虎洞筆一行「花開万国春」
茶碗    朝日焼
      仁清写 雲錦
      今戸焼 都鳥ノ絵

掛物    而妙斎筆横物「茶烟永日香」表具好
花入    長茄子 備前ノ土ヲ以テ 弘入作
      妙斎 伝来形 瑠璃 即全造
      赤絵 四方 真葛作

掛物    狩野永岳画 和歌ノ浦ノ絵 大鋼宗彦賛
      「言乃葉の 種やうえへん ふく風の こゑおもしろき わかの浦松」
茶碗    唐津焼 織部形 小
      仁清写 和歌ノ浦 即全造
      トトヤ 小服

掛物    大鋼宗彦筆 馬画賛
棚     而妙斎好 紫交趾 細竹 爪紅扇面 丹山・漆専堂合作
掛物    吸江斎筆 富士ノ絵
菓子器   而妙斎好 黄交趾 七宝透
      而妙斎好 春野食籠 而妙斎自筆「富」ノ字 善五郎造

掛物    竹田益州筆一行「春回大地華」
菓子器   而妙斎好 交趾 華皿 即全造
      而妙斎好 白竹張 松葉松子蒔絵 干菓子器 正玄作

春らしい取り合わせですね。

他には即中斎好ウルシ絵十二ヶ月大棗から
一月 もち花
二月 梅
三月 桃
四月 桜川
五月 かきつばた
六月 柳ニつばめ
が展示されていました。

北山会館では来館者へ立礼で呈茶の接待もしています。
立礼
写真にみえる通り、掛物は間宮英宗筆「華」ノ字
釜は瓢形 浄中作
水指は浅黄交趾 寿ノ字 即全造
茶器は即中斎好 内霞花吹雪棗でした。
お茶器を拝見させていただきましたが、内霞がすばらしかったです。
御池せんべいとかりんとうの惣菓子でお薄をいただきました。
お茶碗は彫三島だとおもいます。

こんな素敵な会館ですが、同門会の会員証を提示すると無料になります。
同門会特典は他に、香雪美術館(神戸)や北村美術館・野村美術館・樂美術館・高麗美術館(京都)、三井記念美術館・五島美術館・根津美術館(東京)などの入館料が割引になります。

私は最大の特典「お家元見学」に申込をしたところです。抽選にあたると良いな。

流派に関係なく、茶道というものはとても面白いと思います。
「茶道」にとどまらず、それに起因して日本の伝統文化を学ぶ入り口になると思います。私も茶道から始まり「香道」「和歌」「歴史」などに興味が広がってゆきました。
皆様も興味があればぜひ茶道を習い始めてはいかがでしょうか?


カーム株式会社ではお茶道具の鑑定買取を行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。





大須観音展

名古屋市博物館にて開催されている大須観音展へ行って来ました。

大須観音はカームのとても近所にありますが、このお寺さんのことを詳しくは知りませんでした。
大須観音とは俗名で、正しくは「北野山真福寺寶生院」というのだそうです。
もともとは尾張国長岡庄大須郷(いまの岐阜県羽島市大須)にあり、織田信長から寺領五百石を寄進され、一万余石の上がりがある豊かなお寺院でした。
しかし家康の命により、名古屋城開府にあわせ現在の地に移転して来て今年で400年になります。

大須観音には
古事記(こじき)三帖
漢書食貨志(かんしょしょしょっかし)一巻
琱玉集(ちょうぎょくしゅう)二巻
翰林学士詩集(かんりんがくしししゅう)一巻、と国宝が4点もあります。
重要文化財にいたっては37点、これらを含む一万点を超す古文書が残っています。

どうして尾張の一寺院がこれほどの文書類を持つことができたのかというと、開祖能信から始まる学びの場としての寺院であったことや、二代目信瑜は東大寺で多くの写本を行い持ち帰ったこと、三代任瑜は親王であったため、貴重な書物を写す機会があったためかと思われます。

今回の展覧会にはなんと日本で一番古い「古事記」の写本が出品されているのです。
本居宣長もこの写本を見たであろうと言われています。

話題の「古事記」以外にも、最近紙背文書から発見された栄西(ようさい)の自署書状や、国宝4点重要文化財15点の展示を含む古文書類、豆まきの大須観音の謂れのもとになった門外不出の鬼面などがありました。
※紙背文書とは、紙が貴重だった昔は紙の裏に別文書を認めることも多く、そこから大発見が見つかるケースも多い

「古事記」の写本は宝生院蔵と言いつつも以前は東京国立博物館で保管されていたのだそうです。
今年は「漢書食貨志」が名古屋に戻りましたが、貫主の岡部氏は国宝や重要文化財はあるべきところに戻るべきで、何れは一括指定を受けたいとお考えのようでした。
指定を受けた場合は、皆に展示する義務が発生するため、見せたいが見せると劣化などのマイナスも発生するなどのジレンマがあるともお聞きしました。
しかし、こんな近所にすばらしいお宝があることがとても誇らしく思います。

皆さまも是非展覧会に足をお運び下さい♪

カーム株式会社では美術品骨董品の無料鑑定・高価買取を行っております。
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名都美術館特別展「麗しき女性の美」

現在長久手市にある名都美術館では
特別展 名都美術館開館二十五周年記念
麗しき女性の美">麗しき女性の美」~上村松園・鏑木清方・伊東深水~展を開催しています。

名都美術館は枯山水のお庭を持つ日本家屋の美術館です。
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※名都美術館パンフレットから

上村松園・鏑木清方・伊東深水と言えば、近代日本画の美人画における大家ですが、三人の作品を同時に見る事ができるのは、こちらの美術館だけではないでしょうか。

美人画といっても三人三様で、並べて見る事でそれぞれの特長がよく分かりました。
好みは人ぞれぞれでしょうが、内面を表すことに関しては、やはり女性が描く女性には特に強い思いが感じられました。
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※名都美術館発行絵はがきより
婚礼を向かえた母と娘の絵ですが、花嫁の恥じらい・戸惑い・嬉しさ、母親の嫁に出す娘への心配や婚礼の儀式に対する緊張が強く伝わってきます。
この三月に挙式した弊社スタッフの結婚式を思いだしうるっとしてしまいました。


同じく松園の二曲一双の屏風「春秋」も女性の美しさを十分に表していると思いました。
同時代を生きた徳川喜久子姫が高松宮に嫁ぐ際の興し入れ道具に由来するそうですが、右隻の秋の女性のゆったり落ち着いた様子やきものの透け感が素晴らしい。左隻の春の図では若い女性二人が振袖に文庫縛りで、今では婚礼衣装でしか見ることのない抱え帯をしている。鼈甲の櫛類も豪華で江戸時代の古きよき時代を表しているとても美しい屏風が展示してありました。
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※名都美術館パンフレットより 左部分

パンフレット右部分は、伊東深水「湯気」
好子夫人をモデルにしてたくさんの作品を描きましたが、この絵も新妻の初々しさが佳く表されています。


鏑木清方の言葉が提示されていました。
「女性のなだらかな線をもって伸びている襟足が最も美しい。」
まったくそうだと思います。

また伊東深水も「その時々の風俗を写していくことが私の使命である。後に参考資料になるであろう。」と言っていたそう。
彼らの生きた明治・大正・昭和の時代や、松園の愛する江戸後期の時代の記録としてもこれらの絵は重要であると思いました。

最近きものを着る人が少なくなったと聞きますが、日本の美しい伝統の一つであるきものを見直していきたいと思いました。


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またきものの買取・オークション出品もいたしております。
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取扱品目は、茶道具・中国美術・絵画・掛軸・金製品・銀製品・象牙・陶器・蒔絵・現代美術・浮世絵・ブランド品などです。
美術品の格安販売もしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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