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祇園祭

7月1日から約一ヶ月間に渡って執り行われる祇園祭。
17日の山鉾巡行がメイン行事で「動く美術館」とも呼ばれますが、それに対する「静の美術館」と呼ばれる屏風祭りや会所飾りを見学してきました。

祇園祭は貞観11年(869年)に全国的な疫病が大流行した折、66本の矛(ほこ)を神泉苑に立てて悪疫退散を願った祗園御霊会が始まりと言われています。
応仁の乱で中断した後、財力をつけた町衆により再興が進み祭りもより豪華に盛大になって行きました。

山鉾を持つ町内は室町通・衣棚通・新町通・西洞院通などの呉服両替商の大店があった通りに多く、旦那衆が我が財力を競うように山鉾の懸装品にお金をかけて整えたものが今も残っていてます。
巡行当日にはそれらを装着して町中を練り歩くため「動く美術館」と呼びますが、各会所ではそれらを宵宵宵山から宵山にかけて展示していて、間近に見る事ができるため「静の美術館」とも呼びます。

有名なものをご紹介します。

函谷鉾(かんこほこ)から今尾景年により軒裏の「鶏鴉図」
函谷3

八幡山より17世紀明代綴れ織「婦女嬉遊図」と左甚五郎作鳩の木彫
八幡山2
八幡山4

孟宗山より平山郁夫原画による胴懸 
孟宗山1

芦刈山より山口華楊原画による見送
芦刈山1

北観音山より 三井家や伊藤家などの豪商の町だけに豪華な唐破風や天井水引
北観音山4

橋弁慶山より 大仏師康運作の牛若丸と弁慶
橋弁慶山6

登竜門鯉山より 左甚五郎作鯉
鯉山3

木賊山(とくさやま)より明時代の「鳳凰牡丹図」綴れ織
木賊山2
などなど貴重な美術品を多く見ることができます。



また、各町家では「屏風祭」として家に代々伝わる美術品を展示し、私達の目を楽しませてくれます。

奇應薬の秦家
キオウ堂2
山田彌
山田彌3

その他の町家から 段通も素敵!
屏風祭1
屏風祭10
屏風祭4
格子から垣間見る屏風祭
屏風祭5
コンチキチンの音色がどこからか聞こえ提灯に灯りが燈る頃、素晴らしい美術品を見ながらのそぞろ歩きなどいかがでしょうか。



梅雨が明け、山鉾巡行も終わりいよいよ夏本番ですね。
皆さま熱中症にはお気をつけ下さいね。


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