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文楽舞台裏訪問

先日名古屋市芸術創造センターにて、文楽を鑑賞してまいりました。
今回の演目は、「二人禿(かむろ)」と「義経千本桜すしやの段」でした。

文楽は大夫と三味線による義太夫と、人形との三業で成り立っています。
一人の大夫が語りを変えながら、それぞれの人形の台詞や状況説明をしてステージの全てを表現し、そこに三味線の音色が加わり舞台を盛り上げていくのです。
人形一体を三人がかりで操ります。
主遣いは首(かしら)と胴体、右手を動かし、左遣いは左手、足遣いは足運びを担当します。三人の息が合って初めて人形が美しく動くのです。
とまぁ、私の下手な説明はこのくらいにして…


今回あるご縁で、現役の大夫さまに舞台裏を案内していただきました。
DSCF0897_convert_20121006110018.jpg
豊竹芳穂大夫さまです。
東京や大阪の国立劇場では文楽専門の舞台があるのですが、名古屋を含め地方公演では人形遣いが動きやすいように舞台を掘り下げ、船底を再現した舞台を設営するのだそう。
そんな舞台にて写真を撮らせていただきました。


大夫と三味線が座るのは、舞台向かって前方右手に設えた「床(ゆか)」です。
DSCF0900.jpg
床本(台本)を乗せる見台。
※演目が二人禿のため、掛合いという複数人体制になっています。
弊社でも希に扱うことがある見台ですが、語る内容や雰囲気によって見台の色や蒔絵、房の色を変えることもあるそうです。

出番を待つ人形たち
DSCF0896.jpg
※この時点ではまだ首(かしら)はついていません
美しい裂で作られていました。


そうそうロビーでは「禿ちゃん」が募金活動をしていましたよ!
kamuro.jpg


大変貴重な体験をさせていただきました。
豊竹芳穂大夫さま ありがとうございました。



11月の国立文楽劇場(大阪)では、通し狂言で、一日がかりでひとつの作品を上演します。
演目は浄瑠璃三大傑作のひとつ「仮名手本忠臣蔵」です。
ユネスコ無形文化遺産にもなっている文楽を皆さんぜひ一度ご覧になってみてください。



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