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名都美術館特別展「麗しき女性の美」

現在長久手市にある名都美術館では
特別展 名都美術館開館二十五周年記念
麗しき女性の美">麗しき女性の美」~上村松園・鏑木清方・伊東深水~展を開催しています。

名都美術館は枯山水のお庭を持つ日本家屋の美術館です。
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※名都美術館パンフレットから

上村松園・鏑木清方・伊東深水と言えば、近代日本画の美人画における大家ですが、三人の作品を同時に見る事ができるのは、こちらの美術館だけではないでしょうか。

美人画といっても三人三様で、並べて見る事でそれぞれの特長がよく分かりました。
好みは人ぞれぞれでしょうが、内面を表すことに関しては、やはり女性が描く女性には特に強い思いが感じられました。
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※名都美術館発行絵はがきより
婚礼を向かえた母と娘の絵ですが、花嫁の恥じらい・戸惑い・嬉しさ、母親の嫁に出す娘への心配や婚礼の儀式に対する緊張が強く伝わってきます。
この三月に挙式した弊社スタッフの結婚式を思いだしうるっとしてしまいました。


同じく松園の二曲一双の屏風「春秋」も女性の美しさを十分に表していると思いました。
同時代を生きた徳川喜久子姫が高松宮に嫁ぐ際の興し入れ道具に由来するそうですが、右隻の秋の女性のゆったり落ち着いた様子やきものの透け感が素晴らしい。左隻の春の図では若い女性二人が振袖に文庫縛りで、今では婚礼衣装でしか見ることのない抱え帯をしている。鼈甲の櫛類も豪華で江戸時代の古きよき時代を表しているとても美しい屏風が展示してありました。
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※名都美術館パンフレットより 左部分

パンフレット右部分は、伊東深水「湯気」
好子夫人をモデルにしてたくさんの作品を描きましたが、この絵も新妻の初々しさが佳く表されています。


鏑木清方の言葉が提示されていました。
「女性のなだらかな線をもって伸びている襟足が最も美しい。」
まったくそうだと思います。

また伊東深水も「その時々の風俗を写していくことが私の使命である。後に参考資料になるであろう。」と言っていたそう。
彼らの生きた明治・大正・昭和の時代や、松園の愛する江戸後期の時代の記録としてもこれらの絵は重要であると思いました。

最近きものを着る人が少なくなったと聞きますが、日本の美しい伝統の一つであるきものを見直していきたいと思いました。


カーム株式会社では、日本画の無料鑑定・高価買取を行っております。
またきものの買取・オークション出品もいたしております。
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